お金のトレーニング② 半分の生活費で暮らす
お金のトレーニングとして、おすすめするのは、半分の生活費で暮らしてみることです。
今まで生活費として、20万円使っていた人なら10万円でまかなう。仮に今後、収入が増えても少ない予算で暮らすトレーニングをするのです。
その目的は、単に節約を目指すのではなく、極端に減らした少ないバジェットで、工夫して楽しく生きる訓練をする事にあります。その体験から、お金の事について真剣に考えるトレーニングになります。
私自身にもあてはりますが、10万円の予算ですごい仕事が出来ない人は、1億円の予算であっても出来ません。「もっと予算がないと、ベストの仕事が出来ないです」と言う人に限って、大きな予算を課されても活かせません。
絶対に無理そうな少ない予算で工夫が出来るからこそ、本物の出来る人となるそうです。
数万円の高額なレストランにいかないと美味しいものは食べられないのではなく、様々な手段を用いてワンコインの美味しいお店は見つかります。
工夫しないと、どれだけ予算があっても足りなくなり、永遠にノマドライフを送れない人間になってしまいます。
極端と思われるかもですが、極端であるからこそ、効果が高いトレーニングとなります。
僕もカンボジアにいる時は、1泊$2、食事も1食$2、クリーニングも1kg$1という風に極力支出を抑えました。最も手元のお金がほとんどなかったのでそうせざるを得ない状況でしたが笑 その経験からこそ、見えてくるものがあります。
2日食事を取れなかった経験もしました。究極の空腹を経験しましたが、この経験からいや、世界には飢餓に苦しむ人が大勢いて、2日どころかもっと食べられていない人がいるのでは?と思い、ほんの少しその気持ちが分かったのと普段日本でご飯を食べられる有り難みを実感しました。
また、あまり苦しいと思いませんでした。それは、その先に「何か」があったからです。自分の選択としてその形を選んだからこそ、楽しめたわけです。
実は、「この先、どんな事があっても、やっていける」という自分の内側から沸いてくる自信が欲しいのかもしれません。
一生続くと思えば、とても辛くなりますが、トレーニングをする中でお金に対する考え方が変わり、工夫する知恵とお金が貯まります。
人間とは、自分が思い描くビジョンや夢、目標に向けて進んでいる過程であれば、その将来に向けて主体的に動き、多少の苦しい事も忍耐出来るのでしょう。
逆に自分がやっている事に意義を感じられなかったり、自分ではない誰かの価値観や与えられた目標を生きている時は、エネルギーも出ず、無意味な我慢や忍耐に耐え続ける事は出来ないと思います。